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タイの奥地、チェンマイのオーガニックファームで、そこにある土で家を作るワークショップを開いた時のこと。ここには世界中11カ国の人が習いに来ていました。

 

なぜか、みんな裕福な生活をしている人で、プール付きの家に住んでいたり、自家用ヘリに乗っていたり。世界中のお金持ちと呼ばれる人達。

 

それなのに、なぜか《自給自足》を学びに来ている。はじめは、裕福で何の不自由なく暮らしていける彼らが、どうして自給自足を習いに来たのか、さっぱりわかりませんでした。

でも、その村にずっと一緒に彼らと過ごしているうちに、彼らがいつも同じことを聞いてくる事に気づきました。

 

「3度もどん底に落ちた人生から、

 どうやって這い上がって来たのか?」

 

裕福であるはずの彼らが、どうして今、自給自足を学びたいのか?その時、やっと理由がわかりました。

 

彼らはお金では絶対に手に入らないものを、手に入れる方法を知りたかったのです。それは、安心と時間でした。

​失う恐怖のために「いま」を犠牲にしているということ

お金は、ほとんどのものが手に入る便利な道具です。でもその反面、持てば持つほど欲も不安も恐怖も増えていきます。

 

それは失う不安と恐怖です。

 

彼らは、家には高い塀や有刺鉄線に囲まれて、厳重なセキュリティの中に暮らしています。ドーベルマンをはなし、ガードマンまで雇う人もいます。

 

セキュリティが必要な家は、チェンマイの奥地にはありませんでした。そして自分も、セキュリティが必要な暮らしは幸せとは思いません。セキュリティを必要とする事は、つまり他者に奪われる恐怖を持つという人の心理状態を現しているからです。

 

世界中から来て、自分に質問して来た彼らは、それに気づいていました。お金では本当の幸せは手に入らないと。だから自給自足を学びに来たのです。

チェンマイで、彼らはみんなと家族のように過ごし、本当の安心を感じて暮らし、自分のための時間がたっぷりある生き方を見つけていきました。

 

日本人にも気づいて欲しい。

 

日本人の普通や一般的水準と呼ばれる人のほとんどは、お金を稼ぐために、お金を支払っています。無くなる恐怖と戦うために。

 

お金を稼ぐために、時間を犠牲にしているということ。 本当にやりたい事をやる時間、愛する家族や友達と過ごす時間、大切な物を大事にできる生き方を選択してほしい。

 

そうすれば本当の幸せな人生は、簡単に手に入ります。

なぜ?いま、エコビレッジなのか?

多くの日本人は、「自給自足」や「田舎暮らし」に憧れつつも、それがとてもハードルの高いものだと捉えています。 それは社会から押し付けられた金銭的な価値観から、多くの人が抜け出せずにいるから。

 

「なんのためにそんなにお金が必要なのか?」

 

自由な暮らしに憧れて、自分の家を持つために35年のローンを組み、払い終わるまでにも修繕や改築などの支払いは増えていく。

 

自分の時間は支払いのための労働に費やし、そこまでの犠牲を払ったにも関わらず、その家にはおそらく子ども達の代には住めないのです。

お金がなくなったら何が心配?

そう聞いたら、みんな「食ベていけなくなる」って言います。

「だったらずっと食べ物がある村を作るよ」

 

だから自分は、100年かけて強くなる自然素材の住空間にこだわり、人の手で作ることにこだわり、自然と寄りそうことにこだわり、「衣食住」に困らないエコビレッジを作る。

 

日本にもミャンマーやスペインに作ってきたような、衣食住が成り立ち、エネルギーが循環したエコビレッジを作れます。

日本人は世界を豊かにする

チャンスを持っている

 

まず、世界的に環境に恵まれた日本人から気づき、実践し、発信していく。ただエコビレッジを創るだけでなく、その循環の中で生きるための在り方を同時に伝えていくんです

 

その先には、世界中に広がる自休自足村との物々交換、コトコト交換、人人交換という流通が始まります。

 

この、世界に作る村づくりネットワークは、今ある既存の流通やマニュアル化された暮らしに、何らかの限界や違和感を持つ人々にとって、新しい時代の生き方や在り方の選択肢として、重要な流れとなっていくと確信しています。

山納銀之輔がつくる
​ECOVILLAGE

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